NT倍率を使ったサヤ取り

大口が行う裁定取引は、大量の資金が必要になります。

日経平均先物と日経平均を使用したサヤ取り(裁定取引)は、連動性もあり

SQで清算するので比較的リスクが少なくて済みます。

小口で連動性があり倒産の心配がないサヤ取りを行いたいのであれば、

ETF(上場投資信託)を使用するやり方があります。

その方法を書いていきたいと思います。


NT倍率とは!

NT倍率とは、日経平均株価をTOPIXで割ったものです。

式にすると、NT倍率=日経平均÷TOPIXで表します。

日経平均はハイテクや大型株が多く、TOPIXは銀行などの内需

関連が多いようなので、どのセクターが今、買われているかなどの

目安になります。

NT倍率が高ければ、日経平均が割高とみて、TOPIX銘柄を

買いに行くという見方もできます。

連動性があるので、サヤ取りとして使っている人は多いのでは

ないでしょうか。

その場合、個々の連動性の良いものをひとまとめにした取引

(バスケット取引)などはお金がないと出来ないので、

上場投信を使います。

インデックスなので倒産の心配がないのが安心です^^;


※NT倍率グラフ


約2年分のNT倍率をグラフにしてみました。

大体、9から12の間でおさまっているようです。

サヤ取りも安定した期間であれば、規則通りに動くと思いますので

数字(確率)だけで判断するのであればあまり荒れていない方が

よいでしょう。

後は、確率統計の方法で計算してみてください。


計算の方法は、下記のページを参考にしてください。



サヤの予測(確率統計学)

正規分布からみたサヤの予測

サヤグラフの書き方