正規分布から見たサヤの予測

相関係数からはじき出した、ペアのサヤが正規分布に従うのなら、

どれぐらいの確率でサヤが縮んだり広がったり

するのでしょうか。


ヒストグラム

ヒストグラムとはy軸に度数、x軸に階級をとりグラフで表したものです。

度数?階級?・・サヤ取りを行う場合、度数はサヤの平均値からの

乖離頻度、階級は乖離の範囲(データ区間)と言った方が分かりやすい

と思います。


具体的に数字で見ていきましょう。

データ区間 頻度
-80 1
-75 6
-70 8
-65 9
-60 17
-55 17
-50 27
-45 20
-40 43
-35 144
-30 246
-25 332
-20 354
-15 363
-10 421
-5 532
0 652
5 509
10 603
15 360
20 292
25 176
30 153
35 138
40 72
45 51
50 36
55 34
60 41
65 26
70 16
75 19
80 3
次の級 1


上記は、2銘柄の1日のサヤ差のデータから数日分のヒストグラムを

作成したものです。

簡単にエクセルから書くことができます。

大体0を中心に左右対称になっているように見えないでしょうか?

(少し対象が悪いかもしれません)


正規分布

正規分布とは、投資的に書くならば、どのくらいの確率でこのような

数字になるかを導くことができるものと考えてください。

数字は、サヤの乖離率でもなんでもいいのですが、自分が知りたい

対象物です。

対象物の平均値、標準偏差があれば正規分布を導くことができ、

確率を推定することができます。(区間推定)


t分布

t分布からパーセント点を読み取り、サヤの乖離を確率的に推定する?

何を書いているかわからなくなりますね。

t分布は正規分布の簡易版?とでも考えればいいと思います。

投資が目的であるため簡単に考えましょう。

乖離率何パーセントで、この確率は発生しないということが分かれば

OKなので、確率でよくつかわれる95%(信頼区間)を目安に考えましょう。

その場合、t分布表というものがあるのでそれを参考にしていきます。

t分布表の自由度(対象の数-1)で95%のところを見て値を

求めるだけです。

信頼区間=平均値±標準誤差×t(t分布表から) 

で表します。(厳密にやりたい方は統計学の勉強を!)

上記の度数分布の表から、平均値3.77で計算してみてください。

これで、信頼区間が計算できて95%の確率で発生しなければ参加

するようにシグナルをセットしておきます。

取りだしが大変なので実際の数字は、追々やっていきます。


我々は学者ではないので、ヒストグラムだけで判断してもいいのでは

ないでしょうか?あまり数字ばかり追いかけても裏切られることが多いので

これぐらいにしておきます。



サヤグラフの書き方