VWAPの使い方

VWAPとは、出来高加重平均価格と呼ばれるもので、株価×約定数の

全合計を出来高で割ったものです。

早い話が、VWAPより株価が下の場合は、損をしている人が多いので

心理的にイライラして不安定で下げやすく、VWAPより株価が上ならば、

儲かっている人が多いので、心理的に安定していて下げにくい状態です。

移動平均線と似たような感じで、VWAPが支持線になることがよくあります。


VWAPとデイトレード

デイトレードを行う場合、VWAPはよく見られる指標だと思います。

なぜVWAPでサポートされたり、レジストされたりするのでしょうか?

なぜなら、VWAPを見て取引している人がいるからです。


VWAPギャランティー取引

最近(H22頃)このような言葉を聞いたことはないでしょうか?

これは、証券会社などがVWAPを基準に売買する請負注文の方法です。

一般的に証券会社に注文するときは、指値500円、1000株などと

注文しますが、VWAPギャランティーの場合は、VWAPの価格で

拾っていきます。(買っていきます)

なぜ、このような注文が重要なのかは、指値や成り行きで注文を

入れることは、マーケットに与えるインパクトもさることのながら、

注文に対する柔軟性にも欠いてしまうので、大口の注文はVWAPが

自然と多くなると思われます。

システムを組む場合も都合がいいのかもしれませんね。

デイトレードをするなら、どのような資金がザラ場に流れているのか、

理解しておくことが重要で、特に大口がVWAPを使用して取引している

ことに注目しましょう。


VWAPは楽天証券のマーケットスピードでも見ることができます。

※楽天証券のHPです



実際の取引と見方

大口のギャランティー(請負注文)が入ればその日は安定して上がって

行くと思います。

特にVWAPギャランティーであれば、VWAPをサポートし厚みのある出来高を

伴って緩やかに上がっているのではないでしょうか?

VWAPに株価が近付けば買いに行きますからね。

と書いてはいるのですが、実際どのように買われているのかは、

手口なので明かされていないわけです。

それに、後場が終わってから気づいても遅いですよね。

それでは、どう判断するのでしょうか?

まず、統計がとれる環境が必要ですが、大口が注文を入れる場合、

マーケットインパクトを嫌います。

なのでVWAPなのですが、統計的に出来高が多いところに注文を入れれば

マーケットインパクトも和らげることができます。

板が厚いほうに向かって動くのはそういうことです。

詳細に調べるには、多くのデータが必要ですが、基本的に出来高を

調べれば、なんとなくわかってくると思います。

注文は、コンピューターを使って注文をセットしているのではないでしょうか?

敵もさる者、なかなか尻尾はつかませてもらえませんね。


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