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板寄せ方式
デイトレードを行う場合、板情報がどのように表示されているかが
わかれば、板に関する手法も導くことができます。
ここでは、少しわかりにくい板寄せ方式に付いて説明いたします。
板は、ザラバ方式と板寄せ方式によって表示の仕方は変わってきます。
ザラバ方式での板は全て指値表示されていますが、
板寄せ方式の場合は、指値と差っ引き枚数が表示されています。
東証はアローヘッドになって(H
22
年)からは、成行き枚数も
表示されるようになりました。
後、ザラバ方式との大きな以外は、時間による優先順位がありません。
この項は、別の項目でお話いたします。
板寄せ方式とは
寄付きや引けなど売買が始まる時終わる時には板寄せ方式で
すり合わせをします。
言葉だけでは、難しいので実際の板の状況から説明します。
板寄せ方式はすり合わせなので、どちらかが多いとか、少ないとか
不均等になることはないので、以下の公式が成り立ちます。
すり合わせで寄る値段を基準値と呼びます。
基準値は、すり合わせを行う、売り買いの指値差し引き枚数の差が
両方とも正にならないといけません。
差し引き枚数とは、売り合計と買い合計の差の絶対値です。
それでは、例を図解していきます。
寄り前の板の状況です。
これが、どのような条件で寄り付くのか考えてみます。
実際に入っている指値と成行きに分けて考えていきます。
するとこのような形になります。
(見えていないところには指値が入っていないと仮定します)
148円が基準値(147円は公式に当てはまりません)
148円以下の売り指値枚数+成行き枚数
100+50+100+50と170の合計で470
148円以上の買い指値枚数
+
成行き枚数
60+50+150と150の合計で410
差し引き枚数470-410で
60
になります
148円での売り指値、買い指値共に
60
以上なのでここが
基準値になります。(
148
円で寄り付きます)
それでは、すり合わせていきましょう。
実際の指値が見えている状態で、表示しています。
一番に約定されるのは、ザラバ方式と同じ成行きからです。
170-150で売りの成行きが20残ります。
次に約定されるのは売りの成行き20と149円以上の買い指値110です。
110-20で買い指値が90残ります。
次に約定されるのは147円以下の売り指値200
と
149円以上の
買い指値90です。
200-90で売り指値が110残ります。
次に約定されるのは147円以下の売り指値110
と
148円の
買い指値150です。
150-110で買い指値が40残ります。
次に約定されるのは148円の売り指値100
と
148円の買い指値40です。
100-40で売り指値が60残ります。
これが寄り付きの状態になります。
ザラバ方式の場合以下のように表示されます。
ザラバ方式の場合は指値の合計枚数、板寄せ方式の場合は
差っ引き枚数が表示されています。
引けや大引けの場合も板寄せ方式方式になります。
11:00、15:00ちょうどに切り替わるので、成り行きや指値の
引け数量(注文数)がわかれば、急に成り行きなどをぶつけない
限り有利な値段で指せることができます。
尚、ストップ高、安になった場合の板寄せ出来ない場合は、
値幅制限で
比例配分
が行われます。
値幅制限とは、1日で上がったり下がったりする上限のことです。
板寄せ時やストップ時に、配分されるルールは
板寄せ時、同時呼値の配分
を
参考にしてください。
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