アローヘッドまとめ

東証が、平成22年から導入したアローへッドとはどのようなものか、

まとめてみました。


アローヘッドになって、一番違いを感じたのは以下です。

・安定感がある
・成行き約定の速さが全然違う
・板が薄いと動きが活発
・成行き表示などの開示報が増えている


システム上の違いは以下です。

・板寄せ等の配分ルール
・呼値の刻み
・連続約定気配の追加
・板寄せ、ストップ時の配分合致要件


安定感

システム上のトラブルが出始めで全く聞いたことがありません。

また、感覚的に昔のシステムにない安定感があります。

成行き約定時の速さ

ミリ秒単位のスピードは、以前の取引とは異次元です。

かつて、2分以上待たされたことがあるものにとっては

安定感、スピード文句なしです。


薄い板の値動き

これは激しいですね、デイトレのメインはこの手の板ですね。

もう薄い板では、デイトレは不可能に近いのではないでしょうか。

人それぞれの手法次第で、使えるのかもしれませんが、

1カイ2ヤリは不可能です。


成行き情報などの情報開示

マーケットスピードで寄りの成行き注文が見えるようになりました。

寄り成り、引け成りの情報はものすごくほしい情報でした。

手法の幅がぐっと増えます。

(引け成りの情報はFLEX FULLを使わないと無理かもしれません)


板寄せ時、配分ルール

基本1単位ずつ5周(5枚)が、1単位ずつ全数になりました。

寄りは、基本的にランダムな順番なので、場合によっては、

買い、空売りの枚数が相当稼げそうです。


呼値の刻み

5円などの刻みのものが1円になってしまいました。

わずかな利ザヤを狙いたい者にとっては、1円は

厳しいですね。


連続約定気配の追加

新ルールなので説明が必要ですね。

簡単に書くと、直近の値段から更新値幅、2倍以上の値段が付くと

1分間ブランクがあるようで、板に「K」という記号がでます。

その後、板寄せされます。

(詳しくは、ココをクリック板寄せ時、同時呼値の配分


板寄せ、ストップ時の配分合致要件

あまり気にすることもないと思いますが、食合いができるようになりました。

新システムでは、板寄せ時で100円に買い、99円に売りがそれぞれ同数

注文が入っている場合、ザラ場では約定しますが、板寄せ時では

99円に最低数量の買いが入っていない場合約定しません。

それを撤廃して約定できる(食合い)ようにしたのです。


アローヘッドとマーケットスピード(RSS)

アローヘッドに変わってから、RSS(リアルタイムスプレッドシート)の遅れが

顕著になってきました。

特に朝寄り後は10分近く数字があっていませんでした。(H22、1月現在)

最近は、遅れる時間が短くなってきたように思えますが、まだまだ・・・

システムトレードをRSSで行っている人は大変ではないでしょうか。

使いにくいですね。

特に売るタイミングがRSSでは無理なのでマーケットスピードを見るように

しています。

買いの方で使えなければ危なかったですが、手法も色々なので・・