リスクとリターンの行動ファイナンス理論

勝ち続けるシステムは不可能なため、システムを検証する場合リスクと

リターンのバランスを考えなければいけません。

それが、最大ドローダウンなどの概念になるのですが、確率で検証する

場合どのようなリスクなら有用なのかを考えていきたいと思います。


リスクと確率

さて、100万円で投資です。

あなたなら、どちらの投資法を支持するでしょうか。

@80%の確率で300万円になるが、20%の確率で100万円失う。

A100%の確率で200万円になる。


@の場合、期待値で240万円の利益があるが、Aの場合200万円の利益

にしかならない。

(期待値は、300万円×80で計算されます。)

感覚的に文章だけ読めば、Aの方がよいように見えますが、投資の世界

では@が正解なのです。

なぜ、正解かは、期待値を計算しないと出てこないので、この事実を

知らなければいけないからです。

システムも数字で捉える場合、このような計算をたくさん行っていきます。

結果、投資回数が少なくて良い結果が出てこなくても、大数の法則で

確率に従うよう、よい結果に向かっていきます。

人間の感覚や感などに頼らないのが、システムトレードのメリットですね。