実践テクニカル分析・手法

チャートの動きには、上昇トレンド、下降トレンド、ボックス相場と3種類の

相場に分けられます。

デイトレードやスイングトレードなどでもトレンドは発生しますが、投資方法に

よって、それぞれの思惑があるので得意不得意があります。

まずは、スイングトレードでは、3種類の相場でどのような戦法がよいのか

考えてみたいと思います。


上昇トレンドの手法分析

上昇トレンドの定義は、過去の安値を下回らなく高値を抜いていく

トレンドです。

過去と言っても、1秒前なのか、1か月前なのか基準が必要に

なりますね。

基準は出来高の多いところを見ていきます。

価格帯出来高を見て、出来高の多いところで買っている人の

動向をじっと探るのです。

長期保有なのか、短期保有なのか・・・そこで反発するようであれば

上昇トレンドに入っているかも知れません。

絶対ではないですが、出来高の多い=大口が大量購入とみれば

小口の調整が終われば自然とそこを起点に折り返すのです。

大口の特性上短期で売りに行くことはないと思うので、上昇トレンド

の逆張りは、この方法で取りに行けると思います。


下降トレンドの手法分析

下降トレンドの定義は、過去の高値を上回らず安値を抜いていく

トレンドです。

主にカラ売りを入れたいときに分析しますが、なかなか難しいものが

あります。

下がり続けている株には、かなりのカラ売りが入っている場合があり

逆日歩や材料が出て買い戻しの急騰など、注意しないといけないので

スイングトレードではリスクが大きいように思えます。

カラ売りを入れる場合は、デイトレードに徹した方が安全です。

チャートを見る基準も上昇トレンドと同じ出来高の多いところです。

出来高の多いところで戻されることは、少しでも戻れば出来高の

多いところ=需要と供給の関係で株が上がらなくなり売りたいと

思っている人が大量にいるからです。

また、大口もルールにのっとり高値で売ってくるので、出来高も多くなります。

やがて出来高も細りながら下値を切り下げていき、わずかな上げでも

利食い売りが発生していきます。(この場合カラ売りの買い戻しが多い)

こうなると、下降トレンドの形成です。


ボックスの手法分析

ボックス相場は、スイングトレードやサヤ取りを行う場合は比較的

やりやすいのではないでしょうか。

ボックス相場の見方も、出来高ですね。(出来高がどれだけ重要か

わかりますね)

もっとも効果があるのは、高値圏でボックスになっているのがいいですね。

相場は強いのですが、上がりすぎているため上値で利食い売りが

たくさん出るため上に抜けきらない手目です。

相場が弱ければ、そのまま下降トレンドになりますがそうならない

ところがボックス相場です。

落ちてくると安いとみて、買いに行き、上がると利食い売りが入る・・

これが、長く続くのでシステムトレードができてしまいます。

ただ、長くボックス相場が続くと売り手、買い手のバランスがいずれ

崩れるのでどちらかの、レジストラインやサポートラインを抜けたときには

大きく振れるので注意が必要です。

逆指値などの損切りラインを決めていた方がいいですね。


ここに書いたのは、主にスイングトレードを主眼に置いています。

デイトレードの場合、カラ売りや仕掛けなどの要素が大きいので

また、違った見方を考える必要がありますので、デイトレードの場合は

追々書いていきたいと思います。